時代状況闘うおやじを取り巻く時代状況(事の本質)ドルは刷りすぎた。 ドルの価値が下がって、原油や資源の対ドル価格が高騰する。貿易決済をドルでやっている限り、手にしたドルは、米国債を購入するぐらいしかない。北米連合(カナダ・米国・メキシコ)がAMEROの発行を検討するくらいだからドルの信認は揺らぎ続けるんだろう。 現在、ドルが曲がりなりにも基軸通貨の地位にあるのは、原油の決済通貨であるからだ。しかし、ロシアとイランがすでにドル以外での石油決済を宣言している。まもなくサウジも離反する。 ことはかように流動的で、米国はいかにも帝国循環でいい目を見すぎてきた。ユーロと比較すれば、規律のなさは際立っている。 米国は、累積財政赤字は、GDP比330%で、昨年11月に会計検査院がデフォルト宣言をしている。この状態でドルの信用を維持し続けるのは困難だ。日本も200%だからもはやドルを支えきれない。 帝国循環は破綻である。新自由主義は終わった。潮目は変わったのだ。フリードマンでなく、スティグリッツの時代だ。 かくのごとく、天上では決着はついたが、地上ではいままさに戦いのときだ。 労働ビッグバンなどとワシントンコンセンサスに則った主張をしていた外資族(清和会)の売国的行為の後始末をどうするか、正念場にさしかかっている。 2008年6月22日 根賀源三 |